旅行記  ・九州のひなまつり(2) −人吉   


人吉

 鹿児島、宮崎両県と境界を接する、熊本県最南端の街・人吉。山々が連なる九州山地をくぐりぬけると、突然澄み切った空の広がる人吉盆地。そのなかを母なる川・球磨川が流れる。取り囲む九州山地の恵みに育まれ、相良藩700年の歴史が息づく九州の小京都。球磨川の支流、ダム建設で話題の川辺川(かわべがわ)をさかのぼれば五木村。
 「母から娘へ、母となった娘からその娘へ」。
人吉球磨の「ひなまつり」は、2月1日から3月31日までの期間中、人吉クラフトパーク石野公園(人吉市)、専徳寺(相良村)、九日町商店街おひな通り(人吉市)をメイン会場に開催されます。                  (旅した日 2003年3月)


人吉相良700年の伝統工芸玩具、「きじ馬」・「花手箱」・「うづら車」・「羽子板」
きじ馬 花手箱 うづら車 羽子板

人吉クラフトパーク
石野公園 市民所蔵の歴史あるひな人形を一堂に展示。人吉名物『球磨川のがらっぱ(河童)雛』もあります!

 「人吉クラフトパーク・石野公園」は、人吉相良700年の歴史と暮らしに息づく文化を伝承し、味わって頂くための伝統文化体験型・歴史テーマパークです。伝統工芸展示館・陶芸館・導遊館・鍛冶館・民工芸館・木工館焼酎館・茶室・展望所などたくさんの施設があり、陶芸・竹とんぼ・木工芸・きじ馬・花手箱・紙すき工芸などを楽しく体験が出来ます。

〒868-0825熊本県人吉市赤池原町1425-1
TEL0966-22-6700、駐車場・200台があります。
交通アクセス・九州自動車道人吉ICより車で10分
営業時間・9:00〜17:00(入園〜16:30)、休日なし
入園料・大人200円(160円)、小・中・高生100円(80円)
※()内は、20名以上の団体料金
木製の展望所(上左)、展望所より眺める石野公園(上右)

 歴史ある享保びな等、豪華絢爛な雛人形が展示されています。
 
 からくり人形も展示されています。(下左・中)  人吉名物・『球磨川のがらっぱ雛』(上右)、ついボイ〜ンに憧れてしまいます。(下右)


専徳寺 住職の安部さんが37年間に収集した1200体を超える様々な人形、圧巻! 安部コレクション

 専徳寺のひな人形は、住職の安部さんが娘さんの雛人形を買い求めたのを契機に、37年間に全国をまわってひとつひとつ集められたものです。15年程前から、桃の節句に飾っていた人形たちを一堂に展示して、見学できるようにされました。それが人吉球磨のひなまつの始まりだそうです。古いものでは、220年前の江戸時代後期頃の古今びなから、土びな、市松人形や押し絵びな、羽子板人形など、現在に至まで1200体を超える様々な人形を見ることができます。1シーズンに全国から1万人以上の拝観者があるということです。

〒868-0095熊本県球磨郡相良村柳瀬769
TEL0996-23-2405 開館時間 9:00から18:00、拝観料300円(大人のみ)、団体割引(20名以上)ひとり250円
期間 平成15年は、2月1日(土)〜3月31日(月)
 住職の安部弘昭さん  雛の寺・専徳寺 民家がお寺になっていますが、すぐ 近くに新しい寺が出来上がっています。