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旅行記 ・波佐見町やきもの公園 − 長崎県彼杵郡波佐見町  2010.05.04
   
波佐見町やきもの公園
波佐見町やきもの公園
波佐見町やきもの公園の小高い丘にある『世界の窯広場』には、古代から近世にかけての世界を代表する珍しい窯が12基再現されています。最も古い『野焼き窯』が山上に置かれ、東に中国や朝鮮半島・日本など東洋の窯を、南にオリエントやイギリスなどヨーロッパの窯が置かれています。世界の窯の歴史と技術が目で見て学べる公園です(1)。公園の下の広場では、毎年4月29日〜5月5日、『波佐見陶器まつり』が開催されます。
               
オリエントの窯(昇炎式窯)(写真上)
トルコ・キタヒヤの窯
トルコの代表的な焼物の産地キタヒヤで現在も使用されている円筒形の倒炎式の薪窯。木材を使って、約1,000℃で焼成。
オリエントの窯
古代エジプトやペルシャなどオリエントで古くから使用されている窯で、下に焚き口が一ヶ所ある円筒形の窯。約800℃くらいで焼成。
オリエントの窯(手前)とトルコ・キタヒヤの窯
              
龍窯(横炎式窯)
龍窯(横炎式窯) 主として中国の青磁をはじめとした陶磁器生産に用いられた斜面を利用した単室の窯で、窯の左右や上に薪を投げ入れる穴が数多くあいている細長い窯。
              
ボトルオープン(昇炎式窯)
ボトルオープン(昇炎式窯) イギリスの代表的な焼物の産地ストーン・オン・トレントで、18世紀中頃から使用されていた昇炎式の石炭窯。徳利の形をした窯。
                 
野焼き窯(写真上)
景徳鎮の薪窯(横炎式窯)
中国の景徳鎮で10世紀頃から使用されている窯。基本的には穴窯とよく似た横炎式の窯で、大量の薪を使って24時間の短い時間で焼成させます。
野焼き窯
野焼きは特別の窯を用いない最も原始的な焼き方
。木や草などの燃料の上に燥した器をおき、その上にも燃料をかぶせて燃やすと、600〜800℃ぐらいの温度になり土器が焼けます。日本の縄文式土器や弥生式土器、埴輪などは野焼きのよるものです。
景徳鎮の薪窯(写真上)
                 
ボトルオープン(昇炎式窯)
          
赤煉瓦の窯(囲い窯)(写真上)
赤煉瓦の窯(囲い窯)
中国の田舎で見られる赤煉瓦を焼成する窯。粉炭を板状に固めたものを日で乾かし、煉瓦の間に適当に散らして組入れて円筒状に積み上げ、外側は大きな粘土板で囲い、上は煉瓦や土でおおい、下から火を点けて赤煉瓦を焼成します。
インカの人々が作った秘密都市だったともいわれている。
連房式登り窯
16世紀に、中国・朝鮮半島を経て日本に入ってきた薪窯で、各室が連なって斜面を登っている連続窯です。有田や波佐見、唐津などの陶器もこの形式の登り窯で焼成されました。昭和の始め頃まで肥前地区で焼成の主力になったきた窯です。
連房式登り窯(写真上)
穴窯(横炎式窯)
穴窯(横炎式窯) 山の傾斜地を利用用して穴を掘り窯としたもの。日本には5世紀頃朝鮮半島から伝わり、13世紀頃まで使用されました。薪を使用した横炎式の窯で、還元炎焼成にもなり、1,200℃以上の高温になります。日本で古墳時代から平安時代まで生産された陶質土器である『須恵器』(すえき)は、この穴窯で焼かれました。
            
トルコ・キタヒヤの窯
       
〔参考サイト〕
(1)長崎県波佐見町観光協会
(2)波佐見町やきもの公園
(Topページ ⇒ 波佐見町から情報発信 トラフィックス・カフェ
 ⇒ 旅行記 ・波佐見焼き − 長崎県波佐見町
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