マヨール礼拝堂(キリスト教礼拝堂) |
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しかし、13世紀にキリスト教徒のレコンキスタ(国土回復運動)によってカスティージャ王国がコルドバを再征服すると、コルドバの巨大モスクはカトリック教会の教会堂に転用されます。最終的には16世紀、スペイン王カルロス5世(神聖ローマ皇帝としてはカール5世)の治世にモスク中央部にゴシック様式とルネサンス様式の折衷の教会堂が建設され、イスラム教とキリスト教の2つの宗教が同居する唯一無二の、世にも珍しい建築が成立しました。メスキータは大きく分けて、『鐘楼』と『オレンジの中庭』(かつてのみそぎの中庭)、そして無数の柱が森のように広がる祈りの場である『礼拝の間』の3つの部分から構成されています。 |
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メスキータ(聖マリア大聖堂) |
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メスキータ(mezquita)とは、スペイン語でモスクという意味で、アラビア語に由来する。しかし、一般的には固有名詞として、コルドバの『聖マリア大聖堂』を指す場合が多いです。もともと、この地には西ゴート王国時代に建設されたカトリック教会の聖ビセンテ教会が存在していました。その後、イスラム勢力が北アフリカからイベリア半島に侵入し、756年に後ウマイヤ朝を建国すると、この聖ビセンテ教会はイスラム教のモスクとしても使用されるようになり、8世紀末にはイスラム教徒がキリスト教徒から聖ビセンテ教会を完全に買い取り、新たにモスクの建造を開始しました。10世紀末には拡張工事が行われ、数万人を収容することが出来る巨大モスクが完成しました。 |
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ラマヨール礼拝堂 |
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