レポート  再現された幻のヒマワリ 〜 ゴッホ物語(2)   
− 再現された幻のヒマワリ 〜 ゴッホ物語(2) −
ゴッホの7枚の花瓶入り『ヒマワリ』のうち2番目に描かれた作品はかつて日本にあったものですが、戦火で焼失してしまいました(したがって現存するのは6枚)。芦屋の実業家山本顧弥太氏が1920年(大正9年)に2万円(現在の約2億円)で購入したもので、作家の武者小路実篤と親しかった氏は、武者小路が温めていた白樺派の美術館構想に共鳴し、ゆくゆくはこれに寄贈するつもりでした。
 
そうこうするうちに第二次大戦が勃発し、絵はそのまま芦屋の山本邸に飾られていましたが、1945年、終戦直前の空襲で焼失してしまいました。1千点を超える世界の名画を陶板画として再現している大塚国際美術館(徳島県鳴門市)では、焼失前の作品を写真で収めた画集をもとに再現し、2014年10月から展示公開しています。
     

2番目のヒマワリ
(1888年8月制作 1945年兵庫県芦屋市にて焼失)
(ヒマワリの画像は、ひまわり (絵画) - Wikipedia より借用。) 

2019.07.04
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