レポート | 7つのヒマワリ 〜 ゴッホ物語(1) |
− 7つのヒマワリ 〜 ゴッホ物語(1) −
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ゴッホ(フィンセント・ファン・ゴッホ、1853年〜1890年)は花瓶入り『ヒマワリ』の油彩画を7点制作しており、このうち6点が現存しています。いずれも1888年8月から1890年1月にかけて描かれたものです。1888年2月、南フランスのアルルに移り住んだゴッホは、同年10月末に画家仲間のゴーギャンを迎えて共同生活を始めます。 ゴッホにとってヒマワリは明るい南フランスの太陽、ひいてはユートピアの象徴であったといわれ、この時期に同様の構図の作品を複数枚描いた目的は、共に過ごすゴーギャンとの『黄色い家』のアトリエを『明るいヒマワリの絵で飾りたかった』からだといわれています。 しかしながら、ゴーギャンとの共同生活はすぐに破綻してしまい、ゴッホが自らの左耳を切り落とした事件を契機にわずか2ヶ月でゴーギャンはアルルを去ってしまいました。 2018年の3月に開館20周年を迎えた大塚国際美術館(徳島県鳴門市鳴門町)は、世界初の試みとして、陶板で原寸大に再現した7枚の花瓶入り『ヒマワリ』を一つの部屋で展示する企画『7つのヒマワリ』をオープンさせ、現在も常設されていてみることができます。
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2019.07.04 | ||||
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