レポート  長谷寺能満院と日限地蔵   
 
長谷寺能満院と日限地蔵
2018年7月に参詣した奈良県桜井市の長谷寺。本堂前の納経所で長谷寺の御朱印を頂いたところで、ふと右側を見ると、参道脇に赤い帽子をかぶったかわいらしい地蔵さんが沢山ならんだお寺があるのに気づきました。

『開運招福・諸願成就、日限地蔵。お地蔵さんの御朱印あります』という看板も目につきました。誘われるように参道を進み、日限地蔵尊にお参りし、御朱印を頂いてきました。御朱印には『大和国能満院長谷寺』という朱印が押してありました。

長谷寺の境内案内地図には載っていますが、長谷寺の参詣順の案内にはありません。後日調べてみると、長谷寺塔頭寺院・能満院ということでした。塔頭寺院(たっちゅうじいん)と日限地蔵(ひぎりじぞう)のことを初めて知りました。

デジタル大辞泉には『塔頭』について、(1)禅宗で、大寺の高僧の死後、弟子がその徳を慕って墓の塔の頭(ほとり)に構えた寮舎。(2)大寺院の敷地内にある小寺院や別坊。脇寺(わきでら)。とあります。

また『日限地蔵』は、日本各地(20か所)に存在する地蔵菩薩で、『何日に』『何日までに』というように、日を限ってお願い事をすれば願いが叶うという地蔵菩薩様ということです。

能満院は、長谷寺に求聞持堂(密教で虚空蔵菩薩を本尊として行う、記憶力増進のための修法のお堂)が無いことを憂いた常陸国出身の宥仲上人と寛海上人によって建立されたのが始まりとされます。

のちに衰退し、文化7年(1810年)に長谷寺第38世即同上人によって再建。明治時
代に至り、中興第一世の海如上人により地蔵堂が建立されて、現在に至っています。本尊は虚空蔵菩薩ですが非公開で、現在ではもっぱら、海如上人によって建立された『日限地蔵』の御利益で知られています。
 
能満院の参道(突き当りが御守り授与所
能満院から長谷寺の本堂を見る(右手前に能満院の地蔵堂
能満院の御朱印(お地蔵さん御朱印)
 
【参考サイト】
旅行記 ・長谷寺 − 奈良県桜井市

  2020.10.14
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