趣味・あれこれ | ・茗荷(みょうが)の花 |
− 茗荷(みょうが)の花 −
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先日(2020年7月15)俳句会で茗荷(ミョウガ)を詠んだ句が投稿されて、ちょっとした茗荷談義になり、話は茗荷の花まで及びました。茗荷は独特の香りが好まれ、夏の時期に麺類や冷奴の薬味など香辛菜として、また天ぷらや酢の物、味噌汁の具などに利用されています。 俗に『ミョウガを食べると物忘れがひどくなる』と言われており、落語には宿屋の夫婦が預かった金のことを忘れさせようと飛脚にミョウガを食べさせる『茗荷宿』という噺があるそうです。 また、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にでてくるそうです。財布を忘れて行くようにと宿の店主がミョウガを客に食べさせると、客が逆に宿賃を払うのを忘れてしまったというお話です。 ところが、ミョウガを食べることによる記憶への悪影響に学術的な根拠はなく、栄養学的にそのような成分は含まれていないそうです。それどころかミョウガの香り成分には集中力を増す効果があることが明らかになっているそうです(出典:ウィキペディア)から面白いです。 さて、茗荷の花をご存知でしょうか? ススキやケイトウ(鶏頭)や大麦、小麦などのように、穂のような形で咲く花のことを花穂(かすい)と言いますが、茗荷の花も花穂の形で咲きます。 実は私たちが食しているのは、地面から出た花穂が花開く前の状態のもので、これを『茗荷の子』といい、内部には開花前の蕾が詰まっています。すなわち、私たちは茗荷の花の蕾(つぼみ)を食べているわけです。 茗荷を栽培している農家の人は、出荷するとき先端に花が顔を出していたら摘んで出荷するそうですが、売れ残って日が経てばまた花が顔を出すそうです。冷蔵庫の中でもそうらしいです。
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