京都・高野屋貞広の京菓子を頂きました(下の写真)。食べるのが勿体ないぐらい綺麗です。京菓子は、京都の和菓子で、宮中や公家、寺社、茶家などで行事や儀式に用いられた献上菓子の総称。五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)で味わうものとされています。
また、京菓子は二週間ごとに季節が変わるといわれ、菓子に季節を表現することが一番大切なこととされています。四季の移ろいを楽しむ茶道と深く関わり合ってきたことから、季節を感じるお菓子として発展を遂げてきましたということでしょう。
調べてみますと、頂いた京菓子は、高野屋貞広の『花の宵』の箱入りセット(8個入り)です。高野屋貞広を代表する『花の宵』は、毎年季節によってデザインがかわる半生菓子で、一口サイズのかわいいお菓子です。
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高野屋貞広の代表銘菓「花の宵」の箱入りセット(8個入り) |
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季節によってデザインがかわる半生菓子です。 |
半生菓子は一般的に『生菓子のような形態を持ち、干菓子のようにかたくなく、かつ日持ちのする菓子』、すなわち『生菓子』と『干菓子』との中間に位置する菓子ということになります。
また、『水分10%以上30%以下で、小柄な食品』と定義づけられており、そのため、古来から『半生菓子』は『一口もの』と呼ばれることもあるそうです。高野屋貞広は、昭和2年(1927年)に初代が京都の五条大橋東側にて京菓子店を開業したのにはじまります。
昭和40年(1965年)代に、二代目が京菓子の中では引き立て役であった半生菓子に注目し、全国への販路を広げました。高野屋貞広は、半生菓子をひとつの菓子として確立させた『さきがけ』と言われているそうです。
なお、『京菓子』は、特許庁の地域団体商標に登録されています。権利者は、京菓子協同組合・京都府菓子工業組合・京都名産品協同組合ということですから、その権利をもたない京都の人がお菓子をつくっても『京菓子』という触れ込みで売ることはできないわけです。
【参考にしたサイト】
(1)京菓子 - Wikipedia
(2)第十一回|京都ツウのススメ(京阪電車公式サイト) |
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