趣味・あれこれ  ・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)   
 
− 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) −
今年(2022年)の七十二候を調べてみると、きょう5月21日は、『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)』の始りです。桑の葉がいっぱい茂り、蚕が桑の葉を盛んに食べて成長する時候にあたります。
 
養蚕は、江戸時代から全国的に行われ、大正から昭和初期にかけて『絹』が日本の主力の輸出製品でした。品質のよい『ジャパンシルク』は高値で取り引きされ、世界市場の6割を占めていた時代もありました。
 
わが町、鹿児島県さつま町一帯もかつては養蚕が盛んだったところで、小学校(盈進小学校)の校章は2枚の桑の葉と3個の繭(まゆ)をかたどったデザインになっています。蚕に桑の葉を与えることを給桑(きゅうそう)といい、蚕が餌を食べる音は猛烈で、大雨が屋根を打つ音のようだったそうです。
 
  腹ぺこの昭和の子らに桑いちご 渡
 
高校時代の同級生から、「子供の頃はおやつがなく、桑の実を食べ口の周りが真っ黒になったのを覚えています。」というお便りを頂きました。
 
〔参考サイト〕
(1)レポート 製糸・養蚕にまつわる話し
 
 
桑の木
桑の葉
桑の実(桑いちご)
盈進小学校(薩摩郡さつま町)の校章
写真はいずれも、2022年05年21日に鹿児島県さつま町の自宅近くで撮影

  2022.05.21
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