最近の句作から | ・放生会(ほうじょうえ) |
− 最近の句作から 〜 放生会 −
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放生会風化の顔の隼人塚 渡 季語は放生会(ほうじょうえ)で秋。放生会は、各地の八幡宮で魚や鳥を放つ行事で、石清水八幡宮(京都府八幡市)で9月15日に行われる放生会が有名。大分県宇佐市の宇佐八幡宮にならって全国に広まって行きました。 養老4年( 720年)隼人が反乱を起こすと、大和朝廷はそれを鎮定するため、一万人の兵隊を南九州に送りました。八幡神も鎮定に赴き、平定ののち 100人もの隼人の首を宇佐へ持ち帰ったいわれます。 その霊を慰めるため天平16年( 744年)に蜷(にな)や貝を海に放つ祭典が宇佐八幡宮でとり行われたのが放生会の始まりでした。霧島市隼人町にある隼人塚は、平安時代後期に建立された供養塔です。 宇佐神宮で始まった放生会が鹿児島神宮にも伝わり、祭りの神輿が浜の市に下る途中、立ち寄って供養の儀式を行なったところが隼人塚だったと考えられています。
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