♪安里屋ユンタ
童謡・唱歌の世界

  
  
旅行記 ・竹富島 〜 八重山5島めぐり(1) − 沖縄県  2010.01
竹富島
水牛車と町並み (国の伝統的建造物群保存地区)
町並み保存地区の白砂を敷き詰めた道を水牛車がゆっくりと進みます。
赤瓦屋根の集落は沖縄の原風景
   
竹富島〔たけとみじま〕(沖縄県八重山郡竹富町)は、八重山諸島の中心である石垣島から約6km(高速船で約10分)の距離にある、周囲が約9.2kmの小さな島で、1711世帯、329人(2008年12月現在)が暮らしています。島の中央部にある集落は、集落全体が赤瓦の屋根の民家と白砂を敷詰めた道、珊瑚(さんご)の石垣という沖縄古来の姿を保っていて、1987年に『国の重要伝統的建造物群保存地区(島の農村集落)』に選定されました。

  
竹富島には、その原風景が残させています。
珊瑚の石垣にブーゲンビリア、道は白砂、そして水牛車。竹富の象徴的風景です。
御者のサンシンの演奏と島唄も楽しみです。
  
ベテランのおじさんたちに混じって、若い女性の御者が目につきました。珊瑚を砕いた白砂の道路は、毎朝住民の手によって掃除され綺麗な状態に保たれています。また、雨がふると白砂が少しずつ流失していくため、住民は砂浜で白砂を集めてきて定期的に補修を行っているそうです。
 
そんな町並みにブーゲンビリアが咲き乱れるなかを観光客を乗せた牛車が水牛にゆっくり牽かれゆく風景は、八重山観光定番の風景になっています。水牛車は由布島(ゆぶじま)の水牛車観光を参考にして始められたそうですが、ここでも御者がサンシンを弾きながら島唄を歌って聞かせます。それも楽しみの一つです。
    
町並みの中は、どこも綺麗な白砂の道路です。
美しい赤瓦の屋根とその上でユーモラスに微笑むシーサー。
塀の上にもユーモラスな表情のシーサーが。
   
シーサーは伝説の獣の像で、建物の門や屋根、石垣や塀などに据え付け、家や人、村に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除け。獣の顔形をしてはいますが、どれもこれもユーモラスで、人なつっこい表情です。民家の屋根の上に置かれるようになったのは、庶民に瓦葺きが許されるようになった明治以降のことだそうです。
 
新しく家を建てる場合は許可が必要で、平屋の赤瓦の家を建てなければならない決まりになっているそうです。また、窓ガラスなどは見えにくいようにすだれなどで隠す、屋外に露出した看板などの禁止、大規模リゾート開発の土地買収には応じない、などの決まりを決め、町並みが保存されています(フリー百科事典・ウィキペディアを参考)。
  
赤瓦屋根に水牛車風景がよく似合います。
美しく積み重ねられた珊瑚の石垣とそれによくマッチする赤瓦の屋根。
安里屋クヤマ生誕の家(写真上・右)
 
(1722〜1799年)は、竹富島に実在の女性でした。そのクヤマの生誕の家が町並み保存地区の一角に残されています。今でも、毎年旧暦の元旦の週の日曜日には、島内や石垣島から安里家一門が集まり、クヤマの遺徳を偲ぶ『クヤマ大祭』が行なわれているそうです。
    
安里屋クヤマ生誕の家
  
代表的な沖縄民謡として知られる『安里屋(あさどや)ユンタ』は、首里から派遣されてきた「目差役人」(今で言えば村の助役のような役)が絶世の美女クヤマを気に入り、現地妻になるようプロポーズするものの、肘鉄を喰らわせれるように断わられるというストーリーの民謡ですが、美女安里屋クヤマ
民謡『安里屋ユンタ』の歌詞が彫られています。
沖縄古来の赤瓦民家が立ち並ぶ箱庭風景。
【編集後記】 − 星砂
竹富島のカイジ浜は『星砂の浜』として知られています。星砂は文字通り、星の形をした砂粒ですが、これは、本当の砂ではなく、原生生物である有孔虫の殻です。竹富島をツアーで旅行すると、必ずここに連れて行かれるらしく、大型バスが何台も止まっていました。星砂をいっぱい持ち帰る算段で、連れ合いは『このペットボトルを空にして入れましょうとか、それとも、このビニール袋にしょうかな』といいます。ところが砂浜に出ると、『手のひらを砂に押し当てると星砂がくっ付いてくるから、注意深く見つけて下さい』と説明があります。
数回押し当てて、やっと一つ二つ見つかるかなという具合です。それも虫眼鏡で見ないと見にくいほど小さなのでした。それでも、もの珍しさもあって、皆さん懸命です(写真上)。砂浜の入口で、太さが親指大で、長さが人差し指ぐらいのガラス瓶に入れたの(写真右)を3本500円で売っていました。それで元が取れるのかなと思っていると、あれは生きた有孔虫をとって来て人工的に乾燥させたものだというバスガイドさんの説明がありました。かくして、星砂をいっぱい入れるつもりだったペットボトルとビニール袋はゴミ箱へ。右写真のものはホテルで500円のつかみ取りで7本ゲットしたものです。
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