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旅行記 ・博多松ばやし 〜 博多どんたく(1) − 福岡市 2014.05.04
博多松ばやし
(国選択無形民俗文化財)
まず、福神流(ながれ)が到着です。
博多どんたく 博多どんたくは福岡県福岡市で毎年5月3日と5月4日に開催される祭りで、動員数が 200万人を越える国内最大級の祭(都市まつり)です。博多どんたくの起源であり、その中核をなしているのが国選択無形民俗文化財である『博多松ばやし(囃子)』です。
 そして、恵比須流が到着
博多松ばやし(囃子) 博多松ばやしは、『福神』、『恵比須』、『大黒』の三福神と『稚児』で構成されていて、どんたくパレードの幕開けを飾るほか、市中の主だったところを祝って廻ります。その歴史は、宋との貿易を活発化させた平重盛(平清盛の嫡男)が博多の町にもたらした恩恵への謝意を示したのがはじまりとされています。
恵比須流(男恵比寿、女恵比寿)の後に大黒天流れが到着です。
また、『どんたく』の名称は、明治時代に一時禁止されていた『松ばやし』を復活させる際に呼ばれ始めたもので、オランダ語のZondag(休日)がその起源だといわれています。博多松ばやしは、福神流(ながれ)、恵比須流、大黒流、稚児東流、稚児西流が『博多松ばやし振興会』を組織して、それぞれ、福神、恵比須、大黒の三福神と稚児を担当して実施されています。
福神
福神 福神は福禄寿にちなんで、張り貫き長い頭をかぶり、福神の面をつけ、白無垢の上に黄絹の打ち掛けを着、手に唐うちわを持って馬に乗ります。太鼓を叩いて福神の『言い立て』を歌いながら子供たちが先を歩き、肩衣(かたぎぬ)、たっつけ姿の男たちの一団が随行し、傘鉾(かさぼこ)三本がつきます。
男恵比寿
恵比須 恵比須は珍しい夫婦恵比須です。男恵比須(写真上)は烏帽子をかぶり、恵比須の面をつけ、右手に釣りザオ、左わきに大ダイを抱き、錦のそでなし羽織姿で馬に乗ります。一方、女恵比須(写真下)は天冠をかぶり、左手に玉を抱き、桧扇を手に赤いはかまで馬に揺られ ます。太鼓を叩いて恵比寿の『言い立て』を歌いながら子供たちが先を歩き、肩衣、たっつけ姿の男たちの一団が随行し、傘鉾三本がつきます。
女恵比寿
大黒 大黒(写真下)は黄絹の頭巾をかぶり、大黒の面。緞すの服に白ばかまで大きな紗金袋を背負います。手には打ち出の小ヅチ。米俵を左右につけた馬に乗って進みます。太鼓を叩いて大黒の『言い立て』を歌いながら子供たちが先を歩き、肩衣、たっつけ姿の男たちの一団が随行し、傘鉾三本がつきます。
大黒天
博多どんたくは、厳密には櫛田神社の祭事ではないものの、松ばやし一行は櫛田神社から出発するしきたりになっています。
松ばやしはパレードのあと、三日は博多部、四日は福岡部を回って、昔から決められた場所を練って歩きます。県庁、市役所、新聞社、デバートなどそのほか昔から博多、福岡に功績のあった家を祝ってまわります。
三福神が揃いました。
護国神社四流合同参拝 祭り二日目の5月4日、護国神社での『三福神揃い踏み』の様子を見学できました。8時50分に櫛田神社を出発した三福神と稚児の流(ながれ)は、12時に護国神社に四流合同参拝しました。三福神の到着に先立ち、まず稚児による舞が奉納され、それが終わると、福神流、恵比須流、大黒流の順に三福神が到着しました。
 『祝ぉーたぁー』と叫んで祝賀します。
三福神が揃うと、両手を上げて『祝ぉーたぁー』と叫んで祝賀します。そのとき、福神、男恵比須、女恵比寿、大黒天はそれぞれの所作をします。大黒天の場合は、手に持った小槌を振って御祝いします。祝いを受ける側は『一束一本』(半紙100枚と末廣を水引で束ねたもの)と、御祝儀を差し出し、御酒や紅白蒲鉾、乾物などでもてなすのだそうです。
 三福神の登場に先立ち、稚児の舞が奉納されます。
稚児 稚児は天冠をかぶり、舞衣に緋(ひ=鮮やかな赤色)のはかまをはいて、中啓(ちゅうけい)の扇を持った少女たちで、これに烏帽子、直垂(ひたたれ)、太刀を挿した少年たちを伴い、舞のときには笛や鼓の四拍子を奏でます。随伴する男性らは、肩衣・かるさん・白足袋で、『兒』の字を描いた黄色の頭巾を被り、地謡いを歌います。
太鼓・鉦・笛、地謡いに合わせて稚児舞を披露します。
稚児流は三福神とは別行程で博多福岡の各所を巡ります。ま、た東流と西流が2年ごとに交代で稚児流を当番します。この日の護国神社四流合同参拝でも、三福神の到着に先立ち、稚児流による奉納が行われました。それが終わったのを見計らったように三福神が登場しました。
稚児舞の披露が終わって記念撮影です。
傘鉾
傘鉾
傘鉾(かさぼこ) 傘鉾は、神の依代となる『だし』を頂に、傘には6枚の『垂れ』を下げます。 『垂れ』には羽二重を用い、水墨画等が揮毫されます。 近年は、『流』で1本、当番町で1本、博多松ばやし振興会が製作した古式傘鉾1本の合計3本の傘鉾を奉納しています。
傘鉾をくぐると無病息災のご利益があるそうです。
博多どんたくの開幕に先立ち、4月24日に古式傘鉾に神様を宿す『御神入れ』が、櫛田神社で行われたのだそうです。神事には、『博多松ばやし振興会』の関係者ら約70人が参加したそうです。それほど傘鉾は神聖なものであり、傘鉾をくぐると病気にかからないといわれています(写真上)。
神の依代となる『だし』と呼ばれる飾り物
天神各所への表敬
5月4日、13時40分。国体道路を東進して天神各所を表敬訪問します。
信号が青になった途端、三越側から大丸側へ駆け出す福神流(写真上)
福神が福岡大丸へ
続いて、恵比寿流も交差点を渡ります。
恵比寿も福岡大丸へ
『祝ぉーたぁー』と叫んで祝賀します。
歩道を乗馬して、つぎの表敬先へ移動です。
【参考サイト】
(1)
博多どんたく - Wikipedia
(2)博多松囃子 - Wikipedia
   パレード 〜 博多どんたく(2) − 福岡市 2014.05.04
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