〔演習問題〕 |
【問題8.1】下図のような鋼製の直方体がある。
(1)重心Gを通る軸(x軸)まわりの慣性モーメントを求めなさい。
(2)また、x軸に平行でx軸より250mm離れた軸(X軸)まわりの慣性モーメントを求めなさい。
但し、鋼の密度を7.8×10−6kg/mm3とする。
【問題8.2】下図のような外半径90mm、内半径40mm、長さ200mmのアルミニウム製の中空円柱がある。
(1)重心Gを通る軸(x軸)まわりの慣性モーメントを求めなさい。
(2)また、x軸に平行でx軸より240mm離れた軸(X軸)まわりの慣性モーメントを求めなさい。
但し、アルミニウムの密度を2.7×10−6kg/mm3とする。
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〔解答〕 |
【問題8.1】
(1)重心Gを通る軸(x軸)まわりの慣性モーメントIは、
I =M(b2+c2)/12
で与えられる。但し、b=50mm、c=120mmで、Mは、物体の質量である。
質量M=50mm×120mm×200mm×7.8×10−6kg/mm3=9.36kg であるから、
上式に、M、b、cの値を代入すれば、
I =9.36kg×{(50mm)2+(120mm)2} /12=13,182kgmm2
(2)X軸まわりの慣性モーメントI´は、慣性モーメントにおける平行軸の定理より
I ´=I+Mη2
=13,182kgmm2+9.36kg×(250mm)2
=598,182kgmm2
Ans 13,182kgmm2、598,182kgmm2
【問題8.2】
(1)重心Gを通る軸(x軸)まわりの慣性モーメントIは、
I =M(R2+r2)/2
で与えられる。但し、R=90mm、r=40mmで、Mは、物体の質量である。
質量M={(90mm)2−(40mm)2}π×200mm×2.7×10−6kg/mm3
=11.03kg であるから、上式に、M、R、rの値を代入すれば、
I =11.03kg×{(90mm)2+(40mm)2} /2=53,496kgmm2
(2)X軸まわりの慣性モーメントI´は、慣性モーメントにおける平行軸の定理より
I ´=I+Mη2
=53,496kgmm2+11.03kg×(240mm)2
=688,824kgmm2
Ans 53,496kgmm2、688,824kgmm2
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