機械技術者の自己啓発支援講座(第11回) | |
機械技術者のための 工業力学入門 |
□ 摩擦力(すべり摩擦力) |
機械技術者が日常の業務を進める上で必要となる力学の具体的で実践的な活用方法の習得を目指します。 | |
物と物とが接触して互いに動くとき、接触面に抵抗が生じます。この抵抗力を、摩擦抵抗あるいは摩擦力といいます。機械装置では、あらゆる箇所に摩擦の問題がついてまわります。本号では、すべり摩擦力の定義について理解し、演習問題を通して理解を深めます。 |
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〔演習問題〕 |
【問題6.2】 |
〔解答〕 |
摩擦力f(N) にブレーキドラムの半径R(m)をかけた値が制動(ブレーキ)トルクT
である。すなわち、 T(Nm)=f(N)×R(m) 従って、必要な摩擦力f は、 f(N)=T(Nm)/R(m) =75(Nm)/0.4(m) =187.5N ブレーキドラムを押し付ける力P(N)と摩擦力f(N)の関係は、f =μP であるから、 P(N)=f(N)/μ =187.5(N)/0.3 =625(N) ブレーキハンドルに加えるべき力Fと、ブレーキドラムを押し付ける力Pとは、次の関係がある。すなわち、 F(N)×a(mm)=P(N)×b(mm) 従って、 F(N)=P(N)×b(mm)/a(mm) =625(N)×500(mm)/1200(mm) =260.5N Ans 260.5N |
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