レポート  ・AutoCAD LT2000i・2002iの印刷手順
更新履歴 2003/02/4 更新
AutoCAD LT2000i・2002i(autodesk社の2次元CAD)では、「モデル空間」と呼ばれる作図をする空間と、「ペーパー空間」と呼ばれる印刷のための空間(製図用紙そのものと考えれば良い)がある。図面は、「モデル空間」で用紙のサイズや作図尺度などをまったく気にしないで描いていく。「モデル空間」に描かれた図を、ペーパー空間(製図用紙)に張り付けて、印刷する。ペーパー空間に張り付ける際に、メタビューと呼ばれる画層(下の絵では、「MView」と名づけた画層)を介して行う。メタビューのプロパティで作図尺度を設定する仕組みになっている。この印刷の概念と手順は、慣れれば問題ないが、最初は戸惑う。以下に、概念と手順を記述しておきます。
【注】AutoCAD LT2000i/2002i は、Autodesk社のCAD製品です。


1.AutoCADの印刷手順の概念

2.ペーパー空間への貼り付け手順
@ペーパー空間に切り替える(レイアウト1のタグをクリック)
Aメタビュー(「Mview」画層)を現在の画層に切り替える。
B表示→ビューポート→1ビューポート1
C四角の枠(上図の@クリック→Aクリック)でメタビューに貼り付ける(上図参照)。
Dメタビュー枠をダブルクリック→プロパティ窓→分類のその他→標準尺度から尺度を選ぶ(任意の尺度を設定する場合には、カスタム尺度に少数点付実数を入れる)→プロパティ窓を閉じる→Escキー
Eメタビュー(「Mview」)画層を非表示にする。メッセージが表示されたら→OK。
F現在の画層を「ペーパー」画層に切り替える。
 
◆図の表示位置を調整する場合。
  ステータスバー(最下部)の「ペーパー」→「モデル」に切り替える。
  四角の窓が表示されるので、その枠内で図面をドラッグして(リアルタイム画面移動、平手のアイコンを用いて)位置調整する。
  「モデル」→「ぺーパー」に切り替える。
◆やり直す場合。
  メタビュー(「Mview」画層)を表示にする→メタビュー枠を削除する。→上記の操作を繰り返す。


3.印刷出力の設定と印刷
(1)印刷デバイスと印刷スタイルテーブル(ペンの割り当て)の設定
   ペーパー空間(レイアウト1)を表示の状態で以下を行う。
@ファイル→印刷→印刷デバイス→プロッタ設定
A印刷スタイルテーブル(ペンの割り当て)で新規作成をクリック→ゼロからスタートを選択→次へ
  →ファイル名(例えば、自分のイニシャル)を入力→次へ→完了
 
 【モノクロ印刷の場合】
 編集をクリック→フォーム表示の窓でColor1(赤色)〜Color255(白色)までを全部選択shift+マウス左クリックで)
 →プロパティの色を白色(□)からBlack(■)に変える→名前を付けて保存→保存→保存して閉じる。

 (印刷スタイルテーブルの再確認)
 
 
編集をクリック→テーブル表示のタグクリック→全てのオブジェクトの色(印刷色)が黒色(■)になっていることを確認する。)
◆上述Aの印刷スタイルテーブルの作成は、一度行っておけば良い。
  後は、作成したテーブルのファイル名を指定すれば良い。
 
(2)用紙サイズの設定とプレビュー
  印刷設定→用紙サイズと横、縦を選択→完全プレビューで確認→OKで印刷


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