コラム  ・ふと思ったこと   
 
− ふと思ったこと
 
 (1)風呂で読書
 
飛騨高山のホテルに早めに着き、さっそく温泉に浸かりにいくと、露天風呂に一人先客があった。湯に浸かって本を読んでいる。果たして湯に浸かりながら本を読む風流ってあったかな、第一にページをめぐるとき本が濡れてしまうと思う。
 
うまでして読みたい本って、どんな本なんだろう、『禅』か何かの本だろうかと思ってみる。風呂から上がってからも気になる。ふと思った。あの本は『漫画本』ではなかっただろうかと。
 
 (2)リンゴジュース
 
愛知県豊田市に住む3歳半の男の孫は、週一回英会話教室に通っているという。同泊した旅行先のホテルの朝食のとき、ジュースは何を飲みたいのかたずねると、すかさず、”アポー(apple)”と答える。
 
著者の”アップル”というまさにローマ字直読みのような発音と違っていかにも英語らしい発音である。孫に負けてはならないと、”アポー””アポー”と繰り返してみる著者であった。
 
とその旅行の帰り、中部国際空港からのANA便は機内サービスに飲み物を出した。客室乗務員が『お飲み物は何に致しましょうか?』とたずねる。思わず、”アポー”と答えてしまったのである。内心爆笑である。ふと気恥ずかしく思った。
 
 (3)動く歩道
 
動く歩道というものがある。それに乗ってその上を歩く人と、歩かないで立ち止まっている人がいる。ふと、動く歩道の本来の目的は何なんだろうと思ってみる。人の流れをスムーズにするためのものであれば、歩かないで立ち止まっている人はエチケット違反ということになる。
 
ところが、必ずしもそうともいえないようだ。欧米の動く歩道には、通路の左側半分に『WALK』と書き、右側半分に『STAND』と書いてあるのがあるそうだ。つ
まり、歩く人は左側を歩き、歩かない人は歩く人の邪魔にならないよう右側に立ちなさいということである。
 
 
動く歩道を使っていくらの時間節約になるのか、楽をしようと思って利用しても、乗り降りに気をつけなければならないリスクがある。あなたは、動く歩道を歩く派ですか? 歩かない派ですか? それとも利用しない派ですか? 
 
 (4)エスカレータ
 
大阪に行ったとき、鹿児島ではエスカレータは右側、左側のどちらに立つのかとたずねられた。即答できずにいると、そうか、鹿児島にはエスカレータがないのだな、といわれた。
 
県内にエスカレータがないわけではないが、エスカレータを使う日常生活を送っていないから、ないのと同じである。鹿児島に帰って、新幹線の駅や鹿児島市内のデパートで観察してみると鹿児島では左側に立つようだ。
 
つまり、エスカレータで右側に立つのは大阪を中心とした関西だけで、全国的には左側に立つということだ。車の運転で右車線が追い越し車線であることを考えれば、エスカレータで左側に立って右側を空(あ)けるのは自然な感覚であろう。
 
では、なぜ関西だけが右側に立つのか? ふと疑問に思う。調べてみると、説得力のある説がある。1970年(昭和45年)に開催された大阪万博のとき、訪米諸国の標準である『右立ち左空(あ)け』(上図の動く歩道の場合がそうである)に習ったのが始まりだという。なるほどである。 
 

  2014.02.19
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