| レポート | ・ガラケー、ガラパゴスとの別れ |  |
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| レポート | ・ガラケー、ガラパゴスとの別れ | |
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| − ガラケー、ガラパゴスとの別れ −
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| 南アメリカ大陸の赤道直下の太平洋に面する国・エクアドルの本土から西に約 900kmの海上に浮かぶガラパゴス諸島は、大陸と陸続きになった歴史がないため、ガラパゴスゾウガメ、ガラパゴスペンギン、ガラパゴスアホウドリなど、五大陸とは隔絶された独自の進化を遂げた固有種が多く存在することで知られています。 ”ガラパゴスとの別れ”とは、ガラパゴス諸島に旅行に行ってきたというわけではありません。従来型の携帯電話からスマートフォンへ切り替えたことを比喩（ひゆ）する言葉として使いました。 （１）ガラパゴス携帯（ガラケー） これまでの日本の携帯電話は、世界標準の通信方式を採用していなかったため、海外で製造された携帯電話が日本には入ってきて利用されることも、日本のものが世界で利用されることもありませんでした。 日本の携帯電話メーカーは、日本人のニーズに合うものを作り、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった海外の携帯電話には無い機能を搭載させるなどしてきました。すなわち、日本の携帯電話は、国内利用のためだけの独自の進化を遂げてきました。 この日本固有の携帯電話は、ガラパゴス諸島の生物になぞらえて『ガラパゴス携帯』略して『ガラケー』と呼ばれるようになりました。そして、2009年（平成21年）になって世界的に普及が本格化したスマートフォンと区別して、日本の従来型の携帯電話をガラパゴス携帯（ガラケー）と呼ぶわけです。 （２）スマートフォン スマートフォン（smartphone）は、iPhone（アイフォン）やAndroid（アンドロイド）端末のようにタッチパッドで操作できるパソコンに近い作りの次世代携帯電話のことで、特にインターネットの使い勝手が良いのを特徴とします。 ホームページの閲覧や youtubeなどの動画視聴、PCメールや Webメールといったことが快適に行える設計になっています。2011年（平成23年）にはパソコンの出荷台数を超え、さらに携帯電話市場の半数を超えるまでに成長しています。日本では、スマートフォンを略して、『スマフォ』『スマホ』とも呼びます。 （３）情報格差 南九州という遠隔地に住んでいると、飛行機を利用するに当たっては、格安なものを探すということになります。そこで欠かせないのがインターネットです。 LCC（格安航空会社）の航空券はインターネット予約でないと手数料が高くなります。 また、宿泊付きパックプランなどでは、商品として航空引換証（ PDFファイル）がメール配信される場合があります。この場合、パソコンで航空引換証をプリントアウトして出発の当日、空港に持参し搭乗手続きを行います。 パソコン、メール、インターネットなどが使えないと、有益な情報を得ることかできなかったり、有益なサービスが受けられなかったりする場合が起こり得るわけです。すなわち、情報格差が生じることになります。 確かに、スマートフォンを持っていると、自分のホームページやブログや掲示板あるはFacebookなどを閲覧できて、書き込みなどができるので便利ですが、著者（64歳）はこれまで『ガラケー』に固執してきました。 電話と携帯メールが出来ればさほどの不便を感じることもなく、むしろインターネットの閲覧や書き込みなどから解放された時間があっても良いのではないだろうかという思いもあったのでした。 それが今回、ガラケーからスマートフォン（ドコモ GALAXY S4）へ切り替えたのは、情報通信技術の進展に取り残され、やがて情報格差の谷間に追いやられはしまいかという危惧感からでした。今年（2013年）還暦を迎えた連れ合いは、機能と操作がよりシンプルで、文字も大きく見やすい『らくらくスマートフォン２』（８月16日発売） へ切り替えます。 （４）捨て難いガラケーのメリット 機能、操作がよりシンプルで片手でも操作が可能なガラケーのメリットには捨て難いところがあります。看護師や医師、工場設備の保全係、レスキューや消防隊員、宅配便運転手、外回りの営業マンなどが仕事中に活用する通信手段に特化して、ガラケーは今後も利用され続けて行くのではないだろうかと思います。 【用語】 iPhone（アイフォーン）＝アップル社製のスマートフォンである。オリジナルのモデルは、2007年１月に発表された。 Android（アンドロイド）＝ googleがスマートフォンなど用に開発したプラットフォーム（ OS やハードウェアの基礎部分）。アンドロイドが登場するまでのスマートフォン市場は、iPhoneがほぼ独占状態にあったが、アンドロイドがライセンスフリーだったこともあって、ドコモやＡＵなど各社が急速にアンドロイド携帯の開発を始めた。2011年にはアイフォンを抜き、日本とアメリカではスマートフォン市場でのトップシェアを獲得するまでに至っている。 GALAXY（ギャラクシー）＝韓国・サムスン電子が展開するスマートフォンおよびタブレット端末のブランド。原則的に Androidが搭載された機種に付けられる。 |
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