レポート | ・ストローの廃止 |
− ストローの廃止 −
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鹿児島市の繁華街、天文館へ一人カラオケによく行く。カラオケ店は午前11時の開店だが、部屋数が限られている、CDに録音できる部屋を利用するので、午前11時前には店前に立ち、いつも1番か2番、少なくとも3番以内に入店する。 利用時間は「フリー」で、午前11時から午後7時まで、歌い放題、ソフトドリンク飲み放題、WiFi使い放題で、3曲録音できるCD1枚込みで、料金は 1,500円余りだから安いものである。 いつも午後1時45分から約1時間抜け出して食事に行く。その時料金は前払いする。午後7時まで歌えるのであるが、郡部にある自宅に帰宅するのに1時間余りを要するので、午後5時には店をでる。 したがって、実質5時間、一人カラオケで過ごすのだが、歌うのは一曲だけである。その日に歌う曲を一曲だけ決めて行く。元々そう上手でない者がそれなりに歌えるようになるには、練習あるのみ。歌って歌って、歌い込む。 ソフトドリンクは、飲み放題といってもそんなに飲めるものではない。部屋からフロントに電話で、飲みたいものを注文すれば、スタッフが部屋に運んでくれる。 前置きが長くなったが、スタッフが運んでくるソフトドリンクに、ストローが付いていないのに気が付いたのはここ1年以内のことである。以前は、紙袋に入ったプラスチック製のストローが添えられていた。 コロナウイルス感染拡大防止のためかなと思ってみたが、「プラスチックごみ削減」の取り組みの一環として、ストローを使わないようにしたということである。 ストローは英語で「straw」と書くが、strawは本来は、麦の穂を切り取った残りの麦稈(ばっかん)すなわち「麦わら」のことである。 つまり、ストローという名前は、麦わらをストローにして使っていたことに由来する。 日本のストロー生産は、1901年(明治34年)頃に岡山県で川崎三一という人が麦わらを使って始めたといわれる。日本でも1950年代後半頃までは喫茶店やカフェで麦わらが使われており、紙封入りの麦わらを、冷えた飲み物のコップに付着した水滴を利用して縦に貼り付け、ウエートレスが客席へ運ぶ風景が見られたという。 日本で、米の裏作として麦を栽培することが減り、原材料がより低価格で調達できる紙やプラスチックへと変遷してきた。麦わらを模した中空の形状や用法は変わっていないことから、現在でも変わらず「ストロー」の名で呼ばれ続けている。 2018年、欧州連合は、海洋ごみの多くが使い捨てプラスチック製品であることに着目し、ストローなどの素材をプラスチックから代替品に切り替えるよう義務付ける規制案を発表した。 大手コーヒーチェーンのスターバックスが、2020年までに全世界の店舗でプラスチック製ストローを全廃する方針を表明。日本でも大手外食チェーンのすかいらーくが傘下のファミリーレストラン「ガスト」で2020年までに廃止する方針を打ち出した。 こうした規制の動きを受けて、様々な提案がなされている。代替素材としての紙、ステンレス鋼、ライ麦や大麦、竹(バンブー)、リサイクルガラス、食材でもあるパスタやちくわのほか、ストローを使わないようにすることも含まれているのである。(参考にしたサイト:ストロー - Wikipedia) |
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