コラム  ・ナイチンゲール(小夜啼鳥)   
 
ナイチンゲール(小夜啼鳥)
カッコウ(郭公)の鳴く季節になりました。嬉しいことに、わが家でも裏山で鳴くのを時々聞けることがあります。夏の到来を告げる『カッコー、カッコー』という明るい鳴き声は、古来から人々に愛好されてきました。
 
カッコウのことを調べていたら、ルクセンブルクでは、春先のイースターマンデー(イースターの翌月曜日)に開かれる毎年恒例の『鳥の土笛市』で、カッコウやナイチンゲールの鳴き声の笛が売られる、という記事が目に留まりました。
 
『ナイチンゲール』という鳥がいるのだ! 初めて知りました。調べてみると、ヨーロッパ中央部、南部、地中海沿岸と中近東から東はカザフスタンまで繁殖分布し、冬はアフリカに渡り、越冬する、とあります。日本では見ることの出来ない鳥ですから、知らなかったはずです。
 
鳥綱スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科の鳥で、全長約16センチメートル、上面暗褐色、下面は灰色のじみな姿をしていますが、昼夜とも美しい声で鳴くことで知られ、ヨーロッパでは多くの文学や音楽作品に取り上げられているそうです。
 
ナイチンゲールの英名:nightingale は、Night(夜)in Gale(嵐)で、古期英語では『夜に歌う』を意味するそうです。詩などが日本語訳されるときには、小夜啼鳥(サヨナキドリ)、夜鳴鶯(ヨナキウグイス)などと訳されています。
 
ナイチンゲールは、ヨーロッパでは春の鳥として鳴き声が愛好されてきました。また、ナイチンゲールの声を聞くために、妻が夜毎起き出すので、嫉妬した老騎士がその鳥を殺す話など、古くからナイチンゲールにまつわるいろいろな物語が語り継がれているそうです。
 
中世の物語では、ナイチンゲールはヘビを恐れて一晩中とげに胸を押し付けて目を覚ましているといい、鳴くのはその痛みのためであるという伝えもあるそうです。嬉しいことに動画で、その姿と鳴き声を視聴できます。
 
 ・ナイチンゲール/Nightingale
      → https://youtu.be/XrH12vux3Wk

【参考サイト】
(1)カッコウ - Wikipedia
(2)サヨナキドリ - Wikipedia
  

  2022.06.08
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