コラム | ・歳旦三つ物(2024年) |
- 歳旦三つ物(2024年)-
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『歳旦三つ物』とは、歳旦開きの席で作る発句 (ほっく) ・脇句 (わきく) ・第三の3句のこと。発句は、575の十七文字で詠み、正客の座。季語と切れ字(かな、けり、や、など)を詠み込みます。 脇句は77で詠み、亭主の座。すなわち、客を迎えた亭主の心で発句に対する答礼の句です。発句と同季、同所、同時刻を原則とし、漢字による体言止め(名詞止め)が多い。 第三は、575で、発句・脇句の世界から離れて、無季か春の季語を入れて丈高く詠みます。『て』あるいは『にて』留めを普通とします。 老妻のおせち代わりの煮しめかな ワシモ 年玉をまだかと待つ孫子 初鳴きの耳を澄ませば聞こえ来て 〔補遺〕 薩摩地方は、元旦、二日とも、小春日和の天候に恵まれた温和な正月のスタートでした。今年こそ、このように温和な一年であって欲しいと願った矢先、能登半島地震が起き、夕刻には羽田空港の日航機炎上の画像。大変な正月になりましたが、これにめげず、健康に留意して一日一日を大切にして、チャレンジ精神を忘れず今年も前進したいという思いです。 |
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