コラム  ・百万本のバラ   
 
百万本のバラ
本自宅から車で2時間余り走れば鹿児島県鹿屋市に、1時間走れば熊本県水俣市に素晴らしいバラ園があって、きれいなバラを楽しむことができます。今年は新型コロナの影響で出かけるのを控えていて、かわりに自宅カラオケで『百万本のバラ』を歌ったりなどしています。
 
『百万本のバラ』は、ロシアの歌手アーラ・プガチョワさんの持ち歌として知られるロシア語の歌謡曲です。日本では、1987年(昭和62年)に加藤登紀子さんの訳詞と歌唱で発表され有名になりました。翌年には松山善三さん(1925年〜2016年、映画監督・脚本家)の訳詞で久米小百合(久保田早紀)さん歌唱のものも発表されました。
 
この歌の原曲は、1981年にラトビアの放送局が主催した歌謡コンテストに出場し優勝した『マーラが与えた人生』というラトビア語の歌謡曲で、その内容は、女優に恋をした貧しい画家が家財を売り払ってバラを捧げるというロマンチックなものとは全く違うものでした。
 
ラトビアは北ヨーロッパのバルト海沿岸に位置するバルト三国の一つの小さな国で、ロシアやドイツなど近隣の大国によって絶えず侵略されてきました。そんなラトビアの苦難の歴史を暗示した歌謡曲で、『マーラ(女神)は娘に命を与えたけれど、たった一つあげ忘れた、幸せをあげ忘れた』と歌っています。
 

  
        【マーラが与えた人生(歌:小田陽子)】
  
『マーラが与えた人生』は1982年にロシアに持ち込まれ、そのままのメロディに全く異なる歌詞がつけられ、アーラ・プガチョワさんの持ち歌になりました。歌詞の内容はグルジアの画家ニコ・ピロスマニがマルガリータという名の女優に恋したという逸話に基づいたものです。松山善三さん訳詞のバージョンは別府葉子さんが素敵に歌っています。
 

 
         【「百万本のバラ」 別府葉子 in 東京】
 
久米小百合(久保田早紀)さんバージョンで歌ってみました。
 
【百万本のバラ(久米小百合(久保田早紀)) cover WaShimo(ワシモ)】
 
  2020.07.01
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