コラム | ・ジョウビタキの北帰行 in 2023 |
− ジョウビタキの北帰行 in 2023 −
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2023年3月14日の朝は、北薩摩地方は薄っすら霜の降りた朝でした。ですから一日中天気は良くって、最高気温が一昨日より5℃高い20℃に近い、ほかほか陽気の日でした。 昨年(2022年)の10月19日にわが家に飛来してきて、毎朝夕、居間の濡れ縁の庇(ひさし)の下に餌(ミルワーム)をねだりに来ていた一羽のオスのジョウビタキ(ジョウビタキは群れないで1羽で縄張りを守ります)が、この日の朝姿を見せません。 北帰行したようです。ちょうど5ヵ月の滞在でした。日記を見ると昨年は3月16日の北帰行でしたから、今年は2日早い北帰行でした。これは天候によるものだと思われます。2日前の3月12日は夕方から雨でした。 一日前は寒く、風も北風(北から南へ吹く風)気味でした。昨日は、天気予報の風予測をみると、北帰行に絶好の南風(南から北へ吹く風)でした。またきょう、明日は天気が良く、17日(金)から雨マークですから、昨日が絶好の出立日だったと思われます。 ジョウビタキ(尉鶲)は、チベットから中国東北部あるいはロシア南東部で繁殖し、非繁殖期になると日本などに渡って来て越冬する冬鳥です。すなわち、ジョウビタキの北帰行は2000キロの飛行になります。 ふたり居に戻りたる朝小鳥引く 渡 「餌はやったね」「ピーコは来たね」などの、連れ合いとの会話もなくなって寂しくもあり、また北帰行の道中の無事を祈らずにはいられませんが、いちばん思うことは、10月にまた飛んできてくれるかということです。 というのは、ジョウビタキの平均寿命は4〜5年ぐらいだそうです。このジョウビダキは、一昨年以来わが家に飛来してきている個体と思われますから、10月に4度目の飛来をしてくれるか気がかりなのです。 |
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