趣味・あれこれ  ・せんべい汁をつくりました   
 
− せんべい汁をつくりました −
親戚の結婚式に出席するため青森県三沢市を訪れ、市内のホテル(星野リゾート青森屋)で初めて『せんべい汁』を食べました。せんべい汁は、青森県八戸市周辺の郷土料理で、肉や魚、野菜や茸等でダシを取った汁の中に、南部せんべいを割り入れて、煮込んだものです。鍋料理として食べる場合と、汁物として食べる場合があります。
 
使用するせんべいは、小麦粉と塩を原料にしてつくられる同料理専用の南部せんべいで、『おつゆせんべい』などとも呼ばれます。煮込んでも溶けにくく、食べると独特の食感があるように焼き上げられています。
 
まれに、天かすのようにドロドロに溶けてしまったせんべいが入っている場合があるそうですが、それは調理法やせんべいの選択が間違っている『ニセせんべい汁』だそうです。
 
江戸時代後期の文化文政期(1804年〜1830年)に、江戸の食文化が五穀中心の主食に変化する影響を受けて、南部八戸地方では独自の麦・蕎麦食文化が醸成し、その中で、現在の『南部せんべい』の始まりだといわれる半熟焼きの麦せんべいや蕎麦せんべいが誕生しました。
 
麦せんべいや蕎麦せんべいは、主食や間食としてそのまま食べるだけでなく、野菜やウグイ・キジ・山鳥・蟹・ウサギなど、季節の具材を入れた汁物に、ちぎって入れる食べ方もしました。これが『せんべい汁』の始まりだそうです(1)
 
八戸せんべい汁は、2012年(平成24年)に福岡県北九州市小倉で開催された『B−1グランプリ』(B級グルメなどを使用した町おこし活動を競うイベント)の第7回大会で、ゴールドグランプリを受賞しています。八戸せんべい汁を提供している飲食店は現在、約 200軒あるそうです(2)
 
さて、三沢市内のホテルで食べた『せんべい汁』が美味しかったというと、青森からの帰り、お土産に、袋入りの『せんべい汁セット』(一人分、せんべい3枚入りでスープ付)を頂いたのでつくってみました。
 
  
(1)青森からの帰りのお土産に頂いた『八戸のせんべい汁セット』
 (2)一人分の袋に3枚のせんべいが入っています
(3)具には、けんちん汁・とん汁用水煮(セブン・イレブンで購入)を使いました。
(4) 青森で戴いた味を再現出来て、美味しかったです!
 
ごぼう・糸こんにゃく・人参・鶏肉・キャベツ・豚肉・ねぎ・きのこを、お好みの量入れて下さい、と作り方にありますが、具には『けんちん汁・とん汁用の水煮』(セブン・イレブンで購入)を使い、肉は、鶏肉と豚肉を入れました。
  
美味しい作り方のコツとして、(1)せんべいはスープが沸騰してから4分割程度に割って入れましょう。(2)せんべいを入れたら、7〜8分ほどよ〜く煮込みましょう。せんべいがモチモチ、シコシコとした食感になってきます。とあります。
 
現地で食べた味が再現出来て、美味しかったです。『せんべい汁セット』は通販で購入できます。これからの季節、寒い日などの汁物として、いかがでしょうか?
 
【参考サイト】
(1)八戸せんべい汁研究所 → http://www.senbei-jiru.com/
(2)せんべい汁 - Wikipedia



  2013.11.27
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