イラスト歳時記  ・蝋梅(ろうばい)     Winter・冬 1月  




12月末から1月の、花が少ないモノトーンの季節に蝋梅(ろうばい)は、良い香りの漂う黄色の花を咲かせます。南京梅あるいは唐梅とも呼ばれるようですが、梅の仲間ではなく、中国原産のロウバイ科の落葉低木です。日本への渡来は17世紀頃のようです。名前の由来は、花びらに蝋細工のような光沢の質感があるためだとか、蝋月(陰暦で12月のこと)の時期に梅のような香りの良い花を咲かせるからだとか言われています。葉っぱは花が咲く前に落葉し、芽が出ないうちに花だけが咲きます。花は下向きに咲きます。蝋梅には、二種類あって、花の中央が周りと同じ黄色のものを素心蝋梅(そしんろうばい)といい、中央部が暗紫色なのがただの蝋梅です。ですから、イラストに描いたのは正確には、素心蝋梅ということになります。冬の青空に蝋梅の黄色は映えますが、極寒の中で裸木に花を咲かせている姿は見るからに寒そうです。他の花に先立って年の初めに咲くからでしょう、「先導・先見」という花言葉をもらっています。明るい雰囲気に描き上げてみました。なお、イラストは、滋賀県在住の himiko さんのHP『ひみこの花便り』(http://www.bcap.co.jp/kozawa/index.htm)の「Gallery2〜3」から写真画像をお借りして作成しました。himiko さん、ありがとうございました。(2005年01月)
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