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田舎に生まれ育った制作者は、昭和30年代から40年代にかけての子供のころ初夏になると田んぼ一面の闇夜がほたるでいっぱいになる光景を思い出します。田舎のことでもあり、当時は戸を開けっ放しにして寝たものです。ほたるが家の中に迷い込んできては枕元を照らすのです。捕まえるとほたる特有の匂いが手にうつります。そんなほたる達が昭和50年代からだんだん姿を消しました。ところが最近、ほたる達がまた戻ってきたという話題が聞かれます。国土交通省の川内川工事事務所のホームページによると川内川(せんだいがわ=鹿児島県川内市から東シナ海に流れ出る川)では、20数カ所でほたるが見れるそうです。ほたるの生息には人里付近の良い水環境が必要とされます。水質のいっそうの改善、用水環境の自然化などを図かり、たくさんのほたる達に戻ってきて欲しいものです。(2002年6月) そして、今ではほたるが完全に復活し、わが町(鹿児島県さつま町)では、『ほたる舟』が運行され賑わっています。平成18年(2006年)の北薩水害からも日が過ぎたこともあってか、今年の蛍は一段と凄いそうです。(2014年5月)

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イラスト歳時記  ・戻ってきた蛍(ほたる)   Summer夏 6月