旅行記  ・・忍野八海(おしのはっかい)を訪ねて   



 忍野村を訪問する機会があったので、忍野八海を訪ねてみました。中山湖畔にある中央高速バスの停留所(ホテルマウント富士入口)からタクシーで10分ほどの所にありました。1時間半程散策したあとタクシーに迎えにきてもらいバス停留所まで送ってもらいました。平日だったので人出は混雑するほどではありませんでしたが、それでも若いカップルやグ−ルプ旅行の見学者が何組もありました。付近には、民宿やペンションがたくさんあります。休日になると混雑するほどの人出だそうです。その昔富士山麓にあった大きな湖が、長い年月を経て変化し、最後に8つの湧水湖(ゆうすいこ)として残ったのが忍野八海だということです。富士山に降り積もった雪や雨が何十年もの長い歳月をかけて湧き出している湧水池です。優れた水質で「全国名水百選」に選ばれているそうです。実際訪れてみて、とても澄みきった湧き水なのが印象的でした。
 訪れたのが昼下がりの午後2時だったため、雲がかかっていて富士山を見れなかったのが残念でした。富士山を見るには、午前8時から10時までが良いとのことです。それでも、帰りの高速バスが富士吉田に出たところで車窓から雪を頂いたでっかい富士山を目の前にすることができたのが幸いでした。以下に8つの池のスナップ写真と説明文、八海付近のマップを記載します。なお、説明文は現地の看板に書かれていた文章と忍野村のパンフレット「忍野フィールドノート」を参考にしました。                   (旅した日/2002年6月。天候晴れ、現地気温23℃)

湧池
 ほぼ逆円錐状の池で直視深度約3m、潜水深度5mである。湧水量と景観は八海の中でも随一。池の北部の開口部から湧き出る地下水でセキショウモがあおられてひるがえる様子は見事である。
銚子池
 南から東へ曲がり、さらに南へ向かって小川に流出する池で、機上は長柄の銚子に似ている。祝言の席で大きなオナラをしてしまい、それを深く恥じた花嫁さんが銚子を抱いて身を投げたという言い伝えがある。




濁池
 川床に一区画をもった、ほぼ楕円形の小池。湧池に並んで隣接している。池としての景観をようやくとどめる程度である。部分的に濁っているが、少量をくみ取るときれいである。

鏡池
 不規則な長方形の小池で湧出量はきわめてわずかである。水は常に濁っているが、風のないときは富士山がはっきり映るためこの名前が付いている


菖蒲池
 西南より東北に向かって細長い沼状の池で、以前は現在より多くの菖蒲が生い茂り、香気がたちこめていたといわれ、悪疫流行の再には村人はこの菖蒲をとって身体に巻き付ける風習があったといわれている。




出口池
 他の池とは離れた、忍野集落の出口にあたるところにある。八海中最も面積が大きい。池のほぼ南端に露出する富士溶岩塊の下から湧水が湧出する。キンギョモやクロモが繁茂している。

お釜池
 釜中に熱湯が沸騰するように湧水するという形状からこの名前がつけられたという。他説によると大蝦蟇(がま)に関する伝説と結びついているともいわれる。面積は八海で最も小さいが、底は深く、水量も豊富である。

出口池
 他の池とは離れた、忍野集落の出口にあたるところにある。八海中最も面積が大きい。池のほぼ南端に露出する富士溶岩塊の下から湧水が湧出する。キンギョモやクロモが繁茂している。

忍野八海付近MAP
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鏡池
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湧池
お釜池
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底抜池
濁池
菖蒲池