野ばらに(マクダゥエル)
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旅行記 ・オオゴマダラ(大胡麻斑) − 沖縄県那覇市 2012.05
オオゴマダラ
大胡麻斑
日本では最大級の蝶『オオゴマダラ』() − ロワジールホテル那覇で撮影 − 
オオゴマダラ(大胡麻斑)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウの一種。白黒のまだら模様が特徴的な大型のマダラチョウで、蛹(サナギ)が金色になることでも知られている。前翅長(ぜんしちょう)7cm前後、開長は13cmに及び、日本のチョウとしては最大級である。翅(はね)は白地に黒い放射状の筋と斑点がある。ゆっくりと羽ばたきフワフワと滑空するような飛び方をする。その飛び方と羽の模様が新聞紙が風に舞っているように見えることから、『新聞蝶』と呼ばれることもある。
名前は胡麻のような白黒のまだら模様があることに由来します。
東南アジアに広く分布し、日本では喜界島、与論島以南の南西諸島に分布する。分布域では平地から山地まで生息し、季節を問わず繁殖するので1年中見ることができる。成虫の期間も長く、羽化してから数ヶ月、条件がよければ半年ほど生き続ける。狭い場所でも生活環が成立するため飼育しやすいチョウの一つで、各地の動物園などでもよく飼育される。沖縄県の宮古島市や石垣市の市のチョウに指定されている。蛹(サナギ)は、大きさが4cm〜5cmぐらい。尾部の1点で枝や葉の裏などに逆さにぶら下がる。金色に見えるが、これは構造色である。羽化までの期間は夏は1週間、冬は1ヶ月ほどである。(以上、Wikipediaから転載)
黄金色に黒っぽい色が混じるようになると羽化の前兆です。
オオゴマダラは木々の間を大きな羽でフワリフワリと優雅に飛び回る姿から『南国の貴婦人』との別名もありますが、ゆったり優雅に飛ぶのは、蝶の体の中に毒があるからです。オオゴマダラの幼虫が食べる草(キョウチクトウ科ホウライカガミ)には毒性があり、成長して蝶になっても体の中に毒性が残るため、天敵の鳥などに脅かされることがないのでゆったりと飛んでいるのだと考えられています。
羽化は本の数分の出来事。羽化直後のオオゴマダラ
蝶は通常、人が近よると逃げるものですが、オオゴマダラはとても人なつこい蝶で、逆に寄って来ます。特に赤い色が好きで寄ってきます。サナギは神秘的で美しい黄金色に輝いていますが、黄金色に黒っぽい色が混じるようになるといよいよ羽化の前兆です。黄金色がほとんど消えた翌朝、太陽が顔を出す前(夏場は午前5時半頃)に羽化が始まり、チョウが誕生します。サナギの体から出るのは、ほんの数分の出来事です。(以上、ロワジールホテル那覇の公式サイトのロワジール蝶々園のページから)
優雅に飛び回る姿から『南国の貴婦人』の別名があります。
 
編集後記 −
『オオゴマダラ』(大胡麻斑)という蝶のことを初めて知ったのは、今から3年前の2009年に鹿児島県の喜界島を訪れたときでした。喜界島は、年間降水量がかなりの量ありながら、小さな島の大半が隆起サンゴからなる平らな地形のため、降った雨を貯水できず水資源問題に悩まされていました。そこで、地下に水を溜める喜界地下ダムの建設が1992年(平成4年)に始まりました。ところが、工事区間に喜界島を北限とするオオゴマダラの生息地があったのです。そこで、わざわざ地下に全長 366mのトンネルを掘り、そのトンネル内から止水壁を施工するという、全国初の工法が取り入れられ、環境保全が図られたのでした。このことを知って、喜界島で『オオゴマダラ』を撮ろうと探したのですが、叶いませんでした。そして今度、思いもよらずこの那覇市のロワジールホテル那覇で、『オオゴマダラ』に出あえたのでした。
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