ひとり 〜ショートバージョン
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棚田を訪ねて(1) 宝珠山と竹の棚田 − 福岡県朝倉郡東峰村
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田植えから1ヶ月が過ぎて、稲は田んぼにしっかりと根を張り、成長を続けています。それでも、農家の方々にとっては、除草・防虫とまだまだ気の抜けないことでしょう。この時期から豊穣の頃にかけて、いくつかの棚田を訪れてみたいと思っています。今回、福岡県の南部、大分県との県境にある宝珠山(ほうしゅやま)と日本の棚田百選の『竹の棚田』を訪ねました。村は、山を除く全域が棚田のようで、棚田の際(きわ)付近に家が建てられています。棚田の素晴らしさは、何と言っても、ひとつひとつ丁寧に積んで造られた石垣と田が織り成す幾何学的な美しさにあります。そして、しっかりと成長を続ける稲。何ごとも経済的効率が優先されるなかで、農業は苦しい経営環境に置かれていますが、宝珠山の棚田は、山際(ぎわ)の田んぼ一枚に至るまで、みごとに手入れされ、美しい景観を呈しているのです。山際(ぎわ)の田んぼを迫田(さこだ)といい、迫田の米は、綺麗な山水(やまみず)に育まれて美味しいと云われます。棚田は、米の生産のほかに、国土保全や生態系の維持の役割を担っているのです。下のメニューバーで切り替えてご覧下さい。                                       (旅した日 2003年7月)
JR日田彦山線の車窓から望む田園も、一面美しい棚田です(写真左)。駅舎も棚田の雰囲気に似合った造りです(写真右)。
美しき棚田
めがね橋
東峰村(旧宝珠山村)内の日田彦山線には四つのめがね橋が掛かっています。奈良尾橋(写真上左)、松尾橋(写真上右)、原(ハル)のめがね橋(写真下左)、金剛野橋(写真上右)です。奈良尾橋は、時期によっては、ライトアップされるようです。調べて見ると、筑前岩屋駅が開業したのは割りと新しく、1956年(昭和31年)のことです。当時、どのような経緯や努力があって写真のような素敵な橋が設計されたのか分かりませんが、とにかく汽車が通れたら良いやという考え方でなく、デザインも大事にした設計がなされ、橋が作られたことはすばらしいことだと思います。何にも替え難い宝珠山村の貴重な財産の一つだと思います。


【備考】 「東峰村役場のホームページ」アドレスは、http://www.hitahiko.jp/ensen/touhou2.html です
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