旅行記  ・ レッサーパンダとコアラ  − 平川動物公園   

 鹿児島市平川動物公園には、国際親善で寄贈された動物がいます。中国の長沙市から寄贈されたレッサーパンダや、オーストラリアのクィーンズランド州から寄贈されたコアラなどです。レッサーパンダ、コアラのどちらも動物園の人気者です。撮影したいくつかの写真を以下に記載します。 (旅した日 2003年3月)



レッサーパンダ


学名 : Aiurus fulgens /英名 : Lesser Panda /分類 : 食肉目・クマ科 /分布 : ヒマラヤ、ミャンマー、中国南部

 アカパンダ(Red Panda)とも言われる。世界の絶滅危惧TB種(EN)動物。標高の高い(標高1800〜4000m)森林や竹林にすんでいて、木登りが得意です。昼間は、木の上で休み、夜になると地上に降りてきて食べ物を探します。若竹、タケノコ、果実、木の実などが主食です。小鳥や小鳥の卵も食べます。平川動物公園には現在、中国の長沙市から寄贈されたミーミー(メス)、はじめ(オス)の2頭と広島安佐動物公園から来園したキキ(メス)の3頭がいます。下の写真のように昼は木の上にいることが多いです。
 人間の活動と莫大な生息地喪失が原因で激減し、現在中国に6000〜7000頭、インドに2500頭程度が生息しているものと推定されています。生きた個体の捕獲や毛皮目当ての密猟も脅威となっているようです。

(※下のアニメーションの写真で、木の枝や葉がゆれているように見えるのは、三脚でカメラを固定しないで撮影したうえ(通常、一脚を使っています)、連写機能で撮影していないため、各写真の原点がずれているからです。実際は枝や葉はゆれていません。)


コアラ


英名 : Koala(オーストラリア原住民のアボリジニの言葉で”水を飲まない”の意) 
学名 : Phascolarctos cinereus(ギリシャ語で”袋のあるクマ”の意) 
科名 : コアラ科
分布 : オーストラリア


 コアラには、クィーンズランドコアラ・ニューサウスウェルズコアラ・ビクトリアコアラの3亜種があります。平川動物公園のコアラは、3種のうちで最も小型のクィーンズランドコアラです。1984年10月に、まず雄2頭が、つづいて1985年5月に雌4頭がオーストラリアのクィーンズランド州(オーストラリア北東部)から寄贈され来園しました。1986年5月に初めて繁殖に成功し、いま6世コアラまで生まれています。飼育数は、2002年12月現在18頭(オス7頭、メス11頭)となっています。ユーカリの森林にすみ、夜行性で昼間は樹上でねむります。約600種類あるユーカリのうち限られたユーカリしか食べないそうです。子供は約35日で生まれ、母親の袋の中で6ヶ月すごし、独立するまで約1年かかるそうです。
 
 
 コアラの写真を撮るのは大変です。まず、昼間はほとんどのコアラが寝ています。ユーカリの二股の木に丸くなって頭と顔を隠して寝ています。コアラはガラス越しの部屋で飼育されているため、かすんだ写りとなります。春休み中、1頭のコアラを屋外に出し、コアラと一緒に写真を撮れるイベントが開かれていました。上の写真の下段・右の写真はそのとき、飼育係りの人に抱っこされているコアラの写真です。


平川動物公園
 平川動物公園は、自然の地形をいかした総面積31.45万平方メートルの、鹿児島市立の動物公園です。公園からは、桜島が望められ、公園の中央を天然の雑木林の中をぬって五位野川が流れています。郷土の動物であるルリカケス、エラブオオコウモリ、マナヅルなどや国際親善動物のレッサーパンダ、コアラなどを含め、159種、1179点(平成13年9月末日現在)の動物を飼育しています。入園料200円(大人)・50円(小中学生)、駐車料金200円。

【備考】本ページの作成において、平川動物公園の説明文と下記のサイトを参考にさせて頂きました。
(1)平川動物公園公式ホームページ http://www.jazga.or.jp/hirakawa/base/
(2)レッサーパンダ(EN) http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40310/list/en/en-lesser.htm