♪I Remember You
Blue Piano Man
えびの市の田の神(2)− 宮崎県えびの市
                        (

えびの高原など霧島連山の一部とその裾野に広がる平野部からなる宮崎県えびの市は、北を熊本県との、西と南を鹿児島県との県境の山々に囲まれた山あいの町です。『田の神』を石に刻んだ田の神石像で豊作を祈願する風習は、18世紀初めに薩摩藩で始まった独特の文化ですが、旧薩摩藩領だったえびの市は、『田の神(たのかん)さぁの里』として知られ、現在でも約150体の田の神が残っているといわれます。えびの市の田の神の特徴は、素朴ながら白や赤などにお化粧してカラフルでユーモラスなことです。そして、立派なお堂や祠(ほこら)に祀(まつ)られていて、献花が絶えません。人々の田の神信仰の深さが伺い知れます。えびの市の田の神さぁを訪ねての第二弾です。           (旅した日 2006年12月)

                                                           クリック↑Google Earth

お化粧した田の神
吉田温泉の田の神 えびの市北西部から熊本県人吉市にかけて広がる矢岳高原の山麓に沸く吉田温泉は、静かなひなびた温泉です。その温泉の後にある棚田へ登る道の入口に小さな木造の祠が建てられ、田の神が祀られています。矢岳高原は午前の雨が上がったばかりでした。

                       
○ 田の神の紙垂(しで)新しく初しぐれ  ワシモ
      
田の神さまもユーモラスですが、何とお線香をあげてありますね。神道では、燈明(蝋燭)をあげることはあっても、お線香はあげませんが、そんなことにこだわることもなく、集落の人の素朴な気持ちの表れでしょう。
南昌明寺の田の神 吉田温泉に行く途中にある小さな神社(日枝神社)に建てられた木造銅版葺の祠に祀られている田の神。『満70才記念。大正7年(1918年)2月25日生』とあります。


神官型の田の神
上浦岡元の田の神 岡元小学校のすぐ東の道路わきにある小さなコンクリートの祠に祀られた田の神。少し傾いた祠ですが、中には小さいけれど端正な神官型の田の神が鎮座しています。
農作業に出かける人々や登下校の子供たちの朝夕の行き来を見守ってきた田の神です。


南蛮人風の田の神
中浦の田の神 広い道路沿いの民家の垣根に立派な祠を建てて祀られた田の神。昭和2年(1927年)の作。右手にシャモジ、左手に杵(キネ)を持っていますが、衣裳に南蛮人風の雰囲気があります。


オットイ田の神
南松岡の『オットイ田の神』 『オットル』とは、『取る』がなまって盗むことを意味する方言です。『この田の神は、豊作をもたらす田の神として評判が良く、近隣の地区へよく盗まれたことのあるお方とか。頭をそっとなでると子宝にも恵まれると言われている。明治初年(1868年)頃の作。作者不詳』とあります。
頻繁にあちこちへ盗まれたからでしょうか、この田の神には祠がありません。川内(せんだい)川に掛かる橋の西詰めにコンクリートの台座を設けて祀られています。何と味わいのある顔でしょうか。


創作田の神
『田の神通り』の田の神 『オットイ田の神』が立っているところから始まる道路は『田の神通り』と呼ばれ、子供たちが創作した思い思いの田の神像が並んで立っています。手に持っているのはラケットではありません。メシゲです。
何とも微笑ましい田の神さぁたちです。思わずにんまりしてしまいます。田の神信仰の心が今に伝えられています。
  えびの田の神様(1)   レポート ・オットイ田の神
あなたは累計
人目の訪問者です。
 
Copyright(C) WaShimo All Rights Reserved.