雑感  ・ 定年退職   
− 定年退職 −
本HPの管理者は、本日2010年3月31日をもって、60歳定年退職となりました。工学部の機械工学科を出て、神戸のメーカーで10余年機械設計に従事し、その後Uターンして、鹿児島県内の職業能力開発施設(短期大学校)を中心に24年間、実践技術者の育成に携わってきました。
 
明日4月1日からは引き続き常勤嘱託として働くことになりますが、嘱託と言っても、一科5名の教員定員のうちの一名にカウントされているので、これまでとまったく同じ内容の仕事を同じボリュームこなして行かなくてはなりません(もちろん、給料は年金程度の額にガクンと減ります)。
 
定年と言っても60歳は、体力的にも気力的にもまだまだ十分やって行ける年齢であり、変に老け込むつもりはありませんが、しかし、科の運営や校の運営のイニシアチブは正規の人たちにとってもらい、自分に与えられた仕事をこなしつつ、側面あるいは後方から支援するという立場が嘱託としてのスタンスでありましょう。
 
どなたに聞いた話だったか忘れてしまいましたが、ある大手商社を部長職で定年退職された男性が、町内の自治会に入られ、『元△△△商事□□部部長 何某○○○』という名刺を配られたそうです。結局、その人はそのうち自治会に姿を見せなくなったそうです。 
 
次の俳句は、 Slownet(スローネット)俳句講座で、2010年1月の特選に選ばれた句です。
 
   老い支度とは裸木のいさぎよさ  すなを
 
選者の小島健先生(NHK学園俳句専任講師)の選評にこうあります。老い支度の一つに、不要な欲を捨てるということがありましょうか。もっとも、食欲、睡眠欲などは確保しましょう。財欲や名誉欲などは潔くさらりと捨て、心身を解放し裸になって悠々自適の生活をしたいものですね。それは、まさしく眼前の『裸木のいさぎよさ』に通じます、と。
 

2010.03.31 
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