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こきりこ節
筑子の竹は七寸五分じゃ 長いは袖のカナカイじゃ
踊りたか踊れ泣く子をいくせ ササラは窓の許にある
向の山を担ことすれば 荷縄が切れてかづかれん
向の山に啼く鵯は 啼いては下がり啼いては上がり
朝草刈の目をばさます 朝草刈の目をさます
月見て歌ふ放下のコキリコ 竹の夜声の澄みわたる
〔歌詞の訳〕
こきりこの竹の長さは23cm。それより長いと袖に引っかかって邪魔になる。
踊りたければ踊りなさい。泣く子は、よこしなさい。ささらは、窓の下にあるよ。
向かいの山を担(かつ)ごうとすれば、荷縄が切れて担ぐことができない。
向こうの山で啼くひよどりは、啼いては下がり、啼いては上がりして、
朝草を刈る人々の目を覚ましてくれるよ。
月を見て歌う大道芸人のこきりこ節は、竹の音とともに夜空に澄みわたるよ。 |